「アメリカンドリーム」の国だった米国。今やそれははかない夢になりつつあるそうです。
なぜそうなってしまったのか。
それは極端な経済的格差です。
戦後しばらく、アメリカは順調に経済成長し、正常な所得分配が得られた結果、経済的に余裕のある厚い中間層ができたことにより、教育選択の自由があり、誰もが上昇志向をもって努力すれば成功できるという所謂「アメリカンドリーム」の国と言われるようになりました。

しかし、今はどうでしょう。

レーガン政権以降、富裕層や金融セクターへの税制を含む偏った優遇措置等により、中間層以下の層が経済的に大変苦しんでいます。
そして、政府の失策といいますか、無策により生まれた「経済格差」による「教育格差」が生まれました。

「市場経済は、すべてを自然に良い方向に持っていく」とか「トリクルダウンにより全体が潤う」といった間違った認識で走った結果、上位1%に99%の富が集中するという異常事態になってしまいました。

中間層以下の人々、所謂庶民が夢をもてない社会は発展しません。

日本は伝統的に武士も庶民も教育に力を入れており、江戸時代の庶民の識字率は世界的に群を抜いていました。
武士も庶民も「志」さえあれば、学問ができる環境にありました。
それが明治維新の原動力にもなり、ものすごいスピードで近代国家への道を歩んできました。
その余波で今があるようなものです。

誰もが経済的な理由で教育選択の自由を阻害されてはなりません。
「人作りこそ国作り」です。
そのために政府はどのような政策をするのかが重要です。

日本は「観光立国」である必要はありません。もちろん、日本人特有の素晴らしいホスピタリティによって、外国の方々に日本の良さを知っていただくことは大切だと思いますし、私自身も多くの人に知っていただきたいと思います。
しかし、「観光立国」はあくまで他力本願です。来ていただいてなんぼ、来なくなれば衰退します。
不安定なものに頼って経済を大きくするのは危険です。
それはあくまで「オマケ」でいいと思います。

学力に偏重するのではなく、日本や地域の将来に貢献するんだという「志」を持って歩んでいけるような教育に力点を置き、日本をもっともっと中身の濃い、いい国にしていかなければなりません。

岡山から今回参議院選挙に出られている「小野田きみ」さんの、倉敷市立新田中学校で行われた決起集会の中での熱い演説に触発されて書きました