今回の岡山テルサ受入れ問題は、町民の方々に不安と混乱をもたらし、その動向は最大の関心事になっております。
そこで、これまでの経緯と、今後の方針について、町長にご質問いたします。

【質問】

① 2009年に岡山テルサは、フィットネスとプールを、経営難を理由に閉鎖いたしました。
そのときに、テルサを利用されている町民の方が、1000人の署名をもって、県と町に、テルサの  フィットネス存続を要望されました。
県には、「民業圧迫」を理由に拒否され、町長には、「まともに取り合ってもらえなかった」   とお聞きしました。それはなぜですか?

② 2010年6月の定例議会において、「町として、岡山テルサを譲り受け、継続使用するつもりは   ないのか?」との同僚議員の質問に対して、町長は次のように答弁されております。「町として  は、民間譲渡による経営の存続を望むが、非常に厳しい運営を迫られるであろう。民間でできる  のであれば、県でできないことはない。民間(いわゆる指定管理者)は、サボっているわけでは  なく懸命に運営している訳だが、多額の指定管理料をもらっても厳しい。町としても可能性はさ  ぐっていくが、町民にも示さなければならない。」と。

しかし、今回の受入れ問題に対する全員協議会のなかで、私は再三、町民への情報開示と意見聴  取を要望したにもかかわらず、町長は「その必要はない」と言われました。それはなぜですか?

③ 県と、最初にテルサ受入れの検討・協議に入ったのはいつごろですか?また、それは、そもそも  県からの打診ですか? 早島町からですか?

(町長の答弁)テルサ閉鎖、民間譲渡の情報は知らなかった。町村会を通して知った。その後、県     から職員が協議に来た。
だから、どちらが先とも言えない。「同時」である。

(細田の解説)県はその時点で、早島町譲渡は頭になく、民間譲渡等への準備を進めていた。その     状態で、早島町からの要望がなく、勝手に県が協議にくるでしょうか。
テレパシーですか?
何かのアクションが起こらない限り、物事は進まないのは当然のことです。
県会議員に聞いても、県の担当職員に聞いても、「早島町が先に手を上げた。県からは打     診もしていないし、ましてや押し付けるはずもない。」と言っています。
少なくともこの答弁で、今まで町長が主張してきた「県から打診があった。断ると、県と     の信頼関係が崩れる」という理屈は、完全な間違いであることがわかります。

④ テルサの経営診断・収支見込を、(株)グリーンハウス1社でよいと判断された根拠はなんです  か?

⑤ (株)グリーンハウスが出している収支見込により、「3年目からは黒字になる。経営は心配な  い。」と、町民説明会の中でも町長ははっきりと明言されていたにもかかわらず、これは後で   知ったことですが、町長は、今月10日に県に覚書の変更を要望されている。内容は「譲与期日を  3年後とすること。3年間は、無償使用賃貸契約にすること。3年後に譲与の条件(用途と違約   金)について協議を行うこと。」です。
なぜ変更を要望されたのですか?

⑥ 町民の皆さんが抱える不安の最も大きなものに、テルサの経営が思わしくなくなった場合の、赤  字補填のための税金投入と、違約金4億5000万円のことがあります。
町長は、「町民の福祉の為に投入する税金は、赤字ではなく、いわば行政サービスにあてる経費  である」といわれていますが、当然費用対効果を考えて、年間もしくは、総額でどのくらいまで  の金額を上限と見られていますか。
また、多大な違約金の支払いが発生した場合、どこからそのお金がでてくるのでしょうか。

(町長の答弁)平成26年に「ゆるびの舎」の借金が終わることで、年間5000万円~1億円の余裕がでる。
その中から、ほかのものも含めて予算計上する。

(細田の解説)一般家庭の家計としましょう。Aさんの家庭は、15年前、別荘が欲しくて頑張って購入しました。月10万円のローンだったので、支払いは大変でしたが、家族みんなで、家計を切り詰めて何とか生活してきました。
やっとそのローンも終わり、やっと家族は「これで今まで我慢してた、美味しいものも食べれるし、欲しかったものも買える。塾もいける。老後の積み立てもできるかもしれない」と大喜びでした。
しかし、ある日、お父さんは、今まで通り生活を切り詰めれば、また10万円借金できるからと、家族には一言も相談なく、もっと大きい別荘の仮契約をしてきました。

「お父さん、別荘はもういいのがあるじゃない。どうしてもう1軒。しかもあんなに大きいのがいるの?」

「お父さん、2つも別荘があっても、うちの家族じゃ使い切れないよ。なぜ?」

「お父さん、これでやっと、今まで我慢してきたことから開放されると思って楽しみにしていたのになぜ?」

「お父さん、うちは新しい別荘より、生活を豊かにするためのお金が必要なのに。なぜ?」

「お父さん、景気が悪くなって、お父さんの収入も減るかもしれないのよ。払えなくなったらどうするつもりなの?」

「お父さん、こんな大切なこと、なんでもっと早く家族に相談してくれなかったの?仮契約を取り消してきて頂戴!!」

「お父さん、前にも、勝手に投資して失敗してるでしょ?いい加減にしてよ!」

きりがありませんので、この辺にします。決して茶化してるわけではありません。
同じようなことが、今、早島町で起こっているということです。

【再質問】

① そのときのテルサの町内利用者がどの程度だったのかはわかりませんが、町民1000人もの署名は  相当の数です。町長はその要望に対して、どのようなアクションを起こされましたか?

1000人では少なかったからですか?

テルサは、その頃も現在も同じ機能をもつ施設ですが、なぜその時と、今で町民の福祉という面  での評価が違うのですか?

② 岡山テルサを受け入れるとなると、多くの町民に利用してもらわなければなりませんし、財政的  にも大きな負担を負うことになります。
町長が6月に答弁されていたように、当然、早い段階での町民への情報開示、アンケート、住民  説明会の開催などが必要であったと思われますが、結局は、
数回の全員協議会で、議員の意見を聞いただけで、覚書の締結に至りました。
今回町内8箇所で開催された説明会の中で、町長は、「議会が決めたことだからやっている」  「議会と話し合って、その総意で合意した」という趣旨の発言をされていましたが、全くそれは誤  りです。
ご存知のように、「全員協議会」は、同じ議員のメンバーが出席しますが、意見交換の場であっ  て、議決はいたしません。
それに対して、「議会」は、町長や議員から提出された議案などを審議し、その可否を決定しま  す。議会の意思を決めることを「議決」といいます。
「議決」をもって初めて、法律上、議会の意思が決定されます。
したがって、今回は、町民を代表する意思決定機関である「議会」で決定したことではありませ  んので、議員の意見を参考にして、町長が決められたということになります。この件について見  解をお聞かせください。

③ 2010年9月22日の岡山日日新聞によりますと「岡山テルサ、民間譲渡と早島町との両にらみ」と  いう記事が載っています。

私が県議会議員に確認したところ、6月には、早島町の方から、テルサ受入れについての協議の  申し入れがあったということですが、それは間違いですか?

早島町からの協議申し入れがあったので、当初の方針である民間譲渡の公募は、一切行っていな  いとのことです。

ここに、H23年2月15日 岡山県議会 産業労働常任委員会に提出された「岡山県岡山テルサ条例  の一部を改正する条例案要綱」という資料を入手しましたが、それによりますと、「岡山テルサ  については、『財政構造改革プランにおいて、22年度末までに県施設としては閉じることとし、  公募により民間への譲渡等を行う』こととされていることから、これまで、(独)雇用・能力開  発機構との協議や、公募による民間譲渡に向け不動産鑑定等の作業を進めるとともに、これらと  平行して早島町への譲渡について協議を行ってきた。
この度、早島町長から『譲渡を受け、公共施設として運営したい』旨の意向が正式に示され、条  件の協議が整ったことから、県において必要な修繕工事を行った上で、早島町へ譲渡する準備を  始める。」とあります。
覚書締結の当日、この書類が委員会に出ているということは、それ以前から、譲渡を早島町が受  け入れるという前提で、県との話が進んでいたのではないですか?

(町長の答弁)そのようなことはない。

(細田の解説)この日の町長の答弁に「8月」というのが飛び出した。
明らかに早い時期に折衝していたことが明らかになった。
町民の意見を聞く気があれば、住民アンケート等を実施する時間は十分にあったと        いうことである。なのに・・・・・なぜ???
テルサ問題に関する全員協議会の開始は、12月17日。覚書締結まで、たった2ヶ月        しかない日程の設定。・・・・・・なぜ???
全員協議会の中で、町長は、収支見込等の詳しい資料は見せられないし、渡すこと        も出来ないと回収した。県との約束だからと。・・・・なぜ???
覚書締結の当日、県の委員会に条例の一部変更案が出されている。通常からする         と、段取りがよすぎる。・・・・・なぜ???
全く不可解なプロセスである。

④ 経営判断のよりどころとしている(株)グリーンハウスの収支見込ですが、全員協議会の終盤に  なって、約100ページの「岡山テルサ 市場調査・収支予測」という資料を閲覧することができ  ました。
それによると、収支見込の基準を、比較的経営状況がよかったH19年(2007年)の数値からとっ  ているものが多く見られます。
その後、H20年(2008年)9月のリーマンショックや、今年3月の東日本大震災が起こり、現在の  日本を取り巻く経済環境が、大幅に悪化しているのは周知の事実ですが、この状況が、収支見込  には当然反映されていません。
したがって、このようなデータは参考にはできませんし、判断のよりどころにもなりません。こ  の件に関し、どのように思われますか?

⑤ 「覚書」は、岡山県知事と早島町長が公印を押して約束したものです。
それに基づき、県は条例の改定もし、議会で8億5000万円の改修予算も通過しています。
この段階での、覚書の内容変更の要望は、それこそ県と早島町の信頼関係の失墜であり、もはや 「大人の交渉事」とは言えませんし、県も受け入れるとは思えません。実際、県は即座に拒否した  と聞いています。
このこと自体、町民のための政治・行政運営からかけ離れています。これはもう「大失態」と思  われますが、いかがでしょうか。

⑥ 先日、早島町でも、以前からお願いしていた小学生の医療費が、1年生から3年生まで無料になり  ました。
その際も、当初、町長は「これから毎年かかってくるものであり、予算がないから難しい」と言  われていました。
その医療費免除に要するお金が、年間1200万円。実質、先頃実施された下水道料金の値上げ分か  ら捻出されました。
テルサの赤字補填は、それ以上の額になる可能性が高いわけですが、そうなりますと、さらなる  町民の負担増や、行政サービスの質・量の低下が懸念されますが、その可能性はありますか。

【再々質問】

IMF(国際通貨基金)が先ごろ発表しておりますが、日本の財政赤字は、主要国で最悪。より具  体的な中期の財政再建策が不可欠としています。
日本は世界で最も高い災害リスクを抱え、世界最悪の財政状況にあり、世界最速で少子高齢化が  進んでいる。未来に責任を持ち、ツケを回さない政策の力が問われる局面であります。
財政悪化は、消費税値上げを含み、経済不安・不況に進んでいきます。それによる税収減は、地  方交付税減少につながる可能性もあり、そうなると早島町の財政規模縮小は免れません。
このような状況で、多大な財政リスクをもつ「岡山テルサ」の受け入れは自殺行為であります。
運営の見通しもあいまいで、はっきりとした財政の裏づけもありません。
事の運び方もちぐはぐで後手後手。矛盾だらけで一貫性がなく、場当たり的であると言わざるを  えません。
そのことが町民の不安と混乱を招く結果になりました。
運営が不調に終わった場合、誰がどう責任を取るのか、町長は責任を取れるのでしょうか。
今こそ勇気ある撤退を求めます。
県は、県の方から覚書の撤回はできないが、まだ改修工事が進んでいない今なら、早島町からの  撤回の要請には応じる用意があると聞いています。
心から今回の岡山テルサ受け入れの白紙撤回を求めます。
テルサ問題は、町長の独断専行が招いた結果であり、町長のリコール運動も起ころうとしていま  す。
町長は辞職し、選挙で信を問うていただきたいと思います。
町長の答弁を求めます。